R社・③「値上がり確実」は当然なこと
川崎市の助役と楢崎議員への請託は贈収賄として立件され、有罪になっても可笑しくない問題ですが、それではリクルート社長の江副さんは何故多くの人たちにリクルートコスモスの未公開株を譲渡したかです。
これは単純なことで店頭公開を前にして個人株主として譲渡したわけですが、政財界を始め多額の株の譲渡により問題になったと言えます。
公開を前にして個人株主を増やすことは何処の会社でも行われており、当時の営業社員は担当する会社が上場したときは、無償で株式を頂戴したという話を聞いたことがあります。
あれだけ多くの人に譲渡したため、「値上がり確実」とか「濡れ手に粟」等のキーワードが日本中に拡大しましたが、店頭公開や上場して直後に値下がりするような株はほとんどなく、「値上がり」は確実な成り行きで「値下がり確実」な株を誰が買うと思いますか。
初値が公募価格の0.94倍とわずかに値下がりした場合もありますがが、「値上がり確実」は当然なことで、マスコミが国民を煽るには最適なキーワードだったのでしょう。
本来の贈収賄事件は数人に内緒で行うのが一般的ですが、多くの人に譲渡し何を請託したのかは明らかにされず、特捜部も最初は事件として取り上げることに躊躇したようですが、楢崎議員の盗み撮りが公開され一気に火が付いたと特捜関係者も話したようです。
当時の社会情勢は1988年に「リクルート事件」が発覚した翌年から日本で最初の消費税が導入され、国民の反感が増大し「値上がり確実」とか「濡れ手に粟」のような当たり前のことが広まってしまいました。
反感を承知でコメントするならば、昨日も書きましたが現在の韓国のように理性より感情が特捜部を始め国内に蔓延したと思っています。
結果的には江副さんを始め10名前後の人が起訴され、いずれも執行猶予付きの有罪判決となりましたが、ほとんどの人控訴しなかったばかりか中曽根氏を始め大物政治家はお咎めもなく、後日に書きますが何らかの裏取引があったと推測しております。

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コメント
おはようございます
たった一人、田中角栄のみでしょうか、ああいった事になってしまったのは。
アメリカから刺されたというキナ臭い話もありますしね。時の権力者は何をやっても
まず大丈夫で、火の粉は子分に向いて行きますからね。
権力を権力として使わずに、統治できる者が真の権力者だと思います。
2019-05-09 08:34 花 URL 編集
こんにちは、
しかし「リクルート事件」の場合は、特捜部がうまく利用したものと思われます。
後日、掲載しのすので暫くお待ちください。
2019-05-09 11:08 花さん URL 編集